たぶん、私なりに。私のイメージは”火呼姉”やと思う。
「ちょっと・・妙な事を聞いてんよか?」
「うん? なん?」
「アンタ、前に「今は彼氏はおらん」って言っとったやんね?」
「ああ、言ってたね。」
「アンタ・・なして彼氏ばつくらんとね?」
「・・・・・・は?」
年下の男の子と通話中、突如そんな質問を投げかけられた。
質問することを承認していたにもかかわらず、素で「何聞いてんの、君」感満載の上記返答をした夜の11時すぎ。
「いや、ね? キミ。カレシっていうのはな、自分が作ろう思ってるだけで作れるもんちゃうねんで?w」いうツッコミ入れるか
「ああ、男に”は”そもそも興味ないねん」いうボケかますか、どっちで返すか考えつつ。
どちらの回答も、ものすごーく面白そうだったのですが。
素晴らしく真面目に聞いてきていたので。
茶化したらアカンな、思って。
とりあえず、どう答えてほしいんだろうか(たぶんこれはジャブの質問で、この流れでいったら、本当に聞きたい質問がこの子の場合は10個くらい先にあるな(先が長げぇな。。))と思いつつ。
内心、頭ぽりぽり。
いや、まぁ。
”拒否る”って、選択肢は元々無いんですけどね。
ただ、正直「経緯を伝えたうえで、単刀直入に聞きたい事を聞いてくれれば、こっちとしても楽なんだけどなー」とかは、思うんですけど。
そういうことをまだできる子ではなく。(シャイ)
いくつか段階踏んでから、こっちの反応みつつ、核心に迫りたい様子だし。
さてさて、どうし返したものか。。
そんなことを考えていると、こっちがあまり好ましくない質問として受け取った(気分を害したのか・・?)と思ったのか。
慌てた様子で「い、いや。前にそう話しとったけん、「なしてかなー?」思って。なんとなく、聞いただけやけん!」と補足してきた。
”深い意味があって聞いてる訳じゃないから! ただなんとなく、なんとなく気になって質問してみただけだから!!(だから別に無理に答えなくても平気だからね!⦅本当は答えてほしいけど⦆)” アピール入ったな。思いつつ。
まぁ、内容が内容だしね。
でも、その後に追加で「今後の彼氏を作る予定の有無」を聞いてきたので。
ああ、でもやっぱり聞きたい(あきらめきれん)部分やったんやな、思いつつ。
ちょっとわろた。
「今の時点では予定無いね。今の職場は女性ばっかりで、一部いる男性もほぼ既婚者やしね。」
とりあえず。簡単に、状況視点から答える。
あぁ、ちなみに。
この子が私に対して「恋愛対象として」意識を向けていないことは確かなので、上記回答です。
「うそやんw」思うかもしれませんが。これは確定。
その後で「なぜ彼氏を作ろうとは思わないのか。その理由は」といった内容の質問が続きました。
このあたりの聞き方のニュアンスで、私への質問から当人が本当に得たい答えというか、質問の趣旨が、なんとなーく見えて来た。
念のため、もっかい、言います。
この子が私に対して「恋愛対象として」意識を向けていないことは確かです。
重要なことなので、2度言いました(笑)
「いや、オレから言わせればアンタもけっこう美人やっけ・・なして作らんのかなー、もったいなかなー思って。」
「そりゃ、どーも♪(ニッコリ)」(※「前置きはいいから、はよ次聞けや」という意味をこの子に悟られない範囲で含む)
・・んで、しばらく間を置いて。
「(私から見て)自分はどういう存在なのか」といった内容の質問が来ました。
・・・一応、3度目、言いましょうか?
いります?
もっかい聞きます??
いや、もういいですよね?
いりませんよね??(ニッコリ)
割愛します。
んで、以下、回答。
「え? 愚弟。」(バッサリ)
はい、ヒドいですね。
わかってます。
わかってて、やってます。(イロイロ)
「いい加減、核心突いてこいや(#^ω^)」(こっちはネタ上がってんねんで)思いつつ。
まどろっこしいので、とりあえず、凹ましてみた。
これが功を奏したらしく。
「”弟”って・・同じことを、言われたわ」と、苦笑しながらこぼしてきました。
「なんでやろうね?? なんでか知らんけど・・ちょっと・・ちょっと、ショックなんよね。」
「知らんわ。」(バッサリw)
・・まぁ、ようするに。
私とヒジョーによく似た価値観の女性がいて。
その人も、彼氏がおらず、彼氏を作る予定もないという話で。
”彼女”と価値観が近い私に「アンタならどうなんだ」と聞いてきた、というわけです。
表現悪く言えば、私をダシとして使いやがったわけです。こんにゃろう(笑)
まぁ、こっちもそれわかってる上で答えてますから、別にいいんですけどね。
”相手の気持ちを知りたい”っていう興味もありつつ、でも”大事な相手にこういう質問を下手にぶつけて、傷つけたくない”とかいう心理もあって、こっちに聞いてきてる状態だと思うし。
(もちろん、自分の臆病さもあるとは思うけど、対象者に対する一種の思いやりも含んでるんだと私は思う。”彼女”の過去を、私はかなり深く知っているし、この子もまた、その上澄みくらいは彼女から聞いて、認識をしているから)
そもそも、この子は今までは自分の主張はするけれど、”それによって人がどう思うか”って部分に重点を置くこと自体、あまりしなかったし、(私から見て)それに対して疑問を抱くこと自体、あまりなかったようで。
ようするに、”自分がこれでいいと思うから、これでいい。外野にウダウダ言ってほしくない”というタイプ。
でも、その一方で、人が離れていくことを、非常に寂しく思っている。
たまに、疑問を感じた自分を”感じる”ことはあっても、深く掘り下げる前に”う~ん、何か違和感あるけど、面倒だし。まぁ、いいや”と流すことの方が多かったようなのです。
なので、自分の感情に向き合って、自分の心の動きを分析することに全く慣れていないし、
それに基づいた質問なんて、輪をかけてし慣れてないわけです。
そういう輩が、そういう不慣れな事を、一生懸命やろうとしてるのが、ほほえましいなー、思いつつ。
だからぶっちゃけ、その練習台として使われてたとしても、こっちとしては全く構わないわけです。
私にとっては愚弟なので。(※2度目)
その後で、「もし、・・もし、好意を抱いていることを伝えたら、どう答える?」といったことを聞かれた。
これが、この子にとって、一番聞きたかった、核心部分・・でしょうね。たぶん。
でも、もちろん、これに関しては「さぁ? 私は”彼女”じゃないからね。私が答えたところで、推測にしかならないでしょ?」と返した。
あえて質問の意図に気付かないフリをしつつ。
まぁ、実際。私は”彼女”じゃないしね。
確かに考え方とか物の捉え方は、非常によく似てるけど。
一応、想像して答えることはできる。
話題に上がっている”彼女”は、知っている相手なので。
けれど、
でもこの質問については、そもそも彼女を傷つけないためにしてる質問じゃなく。
この子が、ただ単に、自分が傷つくことを恐れて、してきてる内容だから。
「う・・ん・・。そぅ・・だよな。うん。。。」
苦しそうにそうつぶやいて、”やっぱり、答えてくれないよな””それもそう・・だよな。別人だし。わかるはずがないよな”というような、がっかり感と、”でも、やっぱり、気になるんだよな・・”というような雰囲気のように、私には感じられた。
逆に、こちらから質問をしてみる。
「仮に。私が答えたとする。」
「うん。」
「君はその答えで、満足できる? 納得できるかい?」
「 私は、”彼女”じゃないのに。」
私の回答が、辛辣なものだったとしても、喜ばしいものだったとしても。
それは君にとって、一体、何の意味があるんだろうね?
その質問を通して、問いかける。
”君が、その質問に、本当に答えてほしい相手は、誰なのか”と。
その問いで、何かが吹っ切れた様子だった。
「うん。そっか。そうやな。うん。」
声に笑顔が戻った。
「もしかしたら、そのうち、聞いてみるかもしれん。”もしかしたら”やけん、聞かんかも、しれんけどな?」
そう、笑っていた。
「まぁ、いんじゃね? 君が聞きたくなったら、聞けばいいし。聞かんでもいいし。」
どっちでも。
君の好きなようにすればいいさ、と伝えた。
突き放す意味ではなく。
あれこれ話を聞いたこっちに対する配慮なんざ、別に要らん、という意味で。
たぶん、本人にはそこまでのニュアンスは、認識できてなかっただろうけれど。
あの「うん」の返答の感じからは(笑)
「でも、不思議かね? あの人には聞けんのやけど、アンタにやったら割となんでん聞けるし、言えるんよね。なしかね??」
「さぁね?」
鼻で笑ってそう返して、少し考えて問い返す。
「私は君のことを”愚弟”だと言ったけど。君から見て私は、どういう存在なんか?」
「う゛~ん? ・・・・難しかな。。」
しばらく腕組みをして、首を傾げてうなって考えている様子だった。
「なんっちゅーか。。。オレには、何人か兄貴がおるんやけど。」
「うん。」
「アンタはなんか、オレの兄貴達に似てる。」
「血縁ついでに性別超えたな、オイ。」
超冷静にツッコミ入れたわ。
今までの話の内容からして、明らかに矛盾してる点、ありまくりやで。
じゃあ何か? 君は兄貴に「(例えばやけど)オレから告られたらどうする?」って聞いてたんか?
いや、それはそれでオイシイけどさ。
”心からの信頼”
思い出して、フッ、と笑った。
そのメッセージの裏にある言葉の意味を、彼女は私に言葉にして、伝えてはこなかった。
私のことを想えば、明確に言葉にすることがはばかられる内容だったし。
何より、私なら言わなくても察してくれるだろうと思ったんだろう。
本当に、たくさんの意味が、含まれた言葉だった。
私は
「”絶対”なんて言葉はないよ。」と、笑いながら、でもとても冷ややかに、そう返した。
昔、読み聞かせてもらった物語の最後。
「いつまでもいつまでも、幸せに暮らしました」という、使い古された安っぽい結びの文章。
幸せな時間が”永遠に”続くなんてことはない。
そのことと、同じように。