deep-blue00’s blog

ゆるさ、模索中。

眠れない夜

 

  ダメだ。腹が立って眠れない。」

 

 

 

LINEでやり取りをしている中で、友人のAがそうメッセージを送ってきた。

 

怒りの矛先は、共通の友人に向けられたものだった。

 

 

 

時間も時間だったので最初は文字でのやり取りだったけれど、

 

このまま文字のやり取りをやっていたのでは、おそらくAの気持ちは収まらない。

 

最終的に「ごめん、明日仕事なのにこんな時間まで付き合わせて。

 

聞いてくれてありがとう。もう寝るね」と私に言って

 

結局この子自身は一睡もできないまま、この感情を抱えたまま、仕事に行くんだろう。

 

滅多にあることではないけれど、

 

こういう時は、いつもそうだ。

 

 

 

「話せる?」

 

何度かそう打診して、ようやくその許可をもらった。

 

通話を入れてひとこと、ふたこと、何気ない言葉を交わして。

 

大して策の無い状態で通話をお願いしたので・・話に困った。

 

そこに、突っ込まれた。

 

 

 

「・・何。何か言いたいことがあって通話したいって言ってきたんじゃないの」

 

めっちゃ目を泣き腫らした鼻声の相手に睨まれてる。

 

映像は入れてないけれど、容易にその姿が想像のつく声だった。

 

迫力は一切ないけれど、相変わらず痛いところを突いてくる。

 

 

 

「うんにゃ? ただ、声が聞きたかっただけ」

 

真意がバレバレだろうなと思いながら、言葉が他に出てこなくて、そう返した。

 

相手は「ふぅ~ん。。」と言って、しばらく沈黙したあと、先ほどの話の続きを

 

ぽつぽつと話し始めた。

 

 

 

幸いにも、友人Aが感情を波立たせている相手は、

 

根本的なものの考え方が私とよく似ている子で。

 

Aの「なぜ!」に対して(推測ではあるけれど)答えを返すやり取りができた。

 

 

 

A自身もカンのいい子なので、

 

相手のその行動と、その根底にある思考をある程度推測できていたはずだった。

 

けれど、ある程度、自分の中で結論がでていても、

 

言わないと収まらない、って時もある。

 

 

 

・・飲んだかぜ薬の作用か、泣いたり怒ったりで体力を奪われたのか。

 

一通りの話が落ち着くと、相手の反応が途切れ途切れになってきて。

 

しばらくたって寝息が聞こえてきた。

 

 

 

・・Aは「腹が立って眠れない」と言っていた。

 

けれど私自身、怒りで眠れなかった経験はこれまで一度もない。

 

 

 

  純粋な「怒り」で眠れない経験をしたことのある人なんて、

 

果たしてどれくらい居るんだろう。

 

 

 

寝息を聞きながら、会話の内容を思い返して、そんなことを思った。