気づかいの言葉の難しさ
数日前、ご近所の農家さんで柿を買ったという記事を書きました。私も後で食べたのですが、すごく美味しくて。よく食後のデザートとして食べています。
今朝、その農家さんの前を通りかかると白いワンちゃんを連れた、白髪のおじいちゃんがゆっくりゆっくり、歩いているのを見かけました。
そのワンちゃんは、柿を買った農家さんのお宅の窓からいつも外を眺めているワンちゃん。。
きっとあの農家の方だ!! と思いました。
その時「柿うんめぇえええ!!」と買ってきた柿を毎日幸せそうに頬張っているうちの旦那さんの顔が浮かんで。
お礼が言いたいな、と思いました。
でも、全然知らない方だし…変に思われるんじゃないかなぁ…どうしよう…と、一人グルグル。
言いたい…けど、うーん…。
こういう時、うちの母ならどうするだろう、と考えました。
母は私と違って、人見知りをしません。知らない人でもバンバン声を掛けます。そして口癖は「何でもやってみるんだっ!!」
・・やってみろと申されましても…orz
そこでハッと気付きました。
ミカンだ!! 我が家にはつい先日、実家から送られてきたミカンがしこたまあるっ!!「柿、すごく美味しかったです。もしよかったら…」って、言えばえぇやんっ!
おっしゃああああっ!!!( ゚Д゚)o゛
思いきって声をかけました。
「おはようございます。」「寒いですね〜」とひとこと、ふたこと、挨拶を交わし。それから先日こちらの庭先で売られていた柿を買ったこと。とても美味しかったこと。旦那さんがすごく喜んで、夫婦で毎日食べていることを伝えました。
おじいさん「ああ、それはそれは。ありがとうございます。喜んで頂けて良かった。うちの娘夫婦も『あの柿は美味しい』って、うちに帰ってくると山ほど持って帰るんですよ」
と、話してくださいました。
はい。めっちゃ美味しいです。うちの旦那さんが職場に3個持って行って、帰って来てから夕食後にまたこっそり頬張るくらい。(1日3個までって言ったやん…!!)
そんな話を色々していてふと、ご自身(←おじいちゃん自身)のお身体の話をあちらからされて。帰って来てしばらく「何て返せばよかったのかなぁ…」と考えました。
うちの父方のじーちゃんも、何度か手術を経験していて。胃の一部を切除する手術とかもして、一時期食が細くなり、量を食べられないことに少し落ち込んでいる時期がありました。
「美味しいものをちょっとずつ、食べたらいいよ。」うちのじーちゃんにはそう言って、じーちゃんの好きな最中を持ってお見舞いに行きました。(あらかじめ、食べ物が食べられる状態かをばーちゃんに確認してから持参)
最初は食べなかったけど、私とばーちゃんが目の前でお茶を始めたら「食べる…」言いだして。お土産の最中を開けて、3人で食べた。その後、食欲も体力も順調に回復して。じーちゃんは手術前よりも太った(笑)
「美味しいものをちょっとずつ、食べたらいいですよ。寒くなりますけど、色んなものが美味しい時季ですし(^^)」
そのおじいさんに、とっさにそんな言葉しか言えなかったけど。
・・お宅の前(敷地)に植えられてる畑の野菜のこととか、めっちゃ目の前に話広げられるネタがあったやんっ…orz
とか、他にどんなこと言えたら良かったのかなぁ…とか。そんなん思ったりしました。
正解はきっと無いんだろうと思う。人それぞれだし。
でも、返ってきた言葉で、胸があったかくなることはあると思う。
でもその逆もあるから、傷つけたりしないかっただろうか、とか後で考えることもあるけど。
『気づかいの言葉と、心を忘れないでください。』
以前勤めていた会社の上司が、朝礼でよくそう言っていたことを思い出した。
思慮も言葉も不足しがちな私は。
なかなか出てこない言葉に詰まったり、意図しない言葉の意味につまづきながら、誤解なく届くといいなと、お客様対応をしていた。
ちなみに。
ミカンは毎年、ミカンやデコポンなどが○○県の○○地域のご友人から箱で届くとのことで。やんわり「大丈夫です」とのことでした。(よく見たら敷地内にもキンカンとか大型の柑橘類が生えてたし…orz)
そして…
柿が更に増えました…。
旦那さんの実家にもおすそ分けしよう。