deep-blue00’s blog

ゆるさ、模索中。

好きな色は。

好きな色は、と尋ねられたら。
私は長い間、迷うことなく「青」と答えていた。



・・ふと、疑問になる。

なぜ「青」だったのか。
何を連想して「青」だったのだろう。



「青」とは、何色だろうか。


空の色。
海の色。
水の色。



海のいろ…

…水の…色…??



何で、水?
自らにそう問いかけて。

思い浮かんだのは小学校の、プールの授業。


水は「外」の音を遮断する。
プールではしゃぐクラスメイトたちのかん高い笑い声や叫び声も、
それを大声でたしなめる先生の声も。
水の中では、すべてが遠くに聞こえる。


私から「声」を遠ざけてくれる水の中の空間が、
私にはとても優しく、心地よかった。




残念なことに私の小学生時代の思い出は
正直、しんどいものが多かった。



相手は私の言葉を自分たちの都合のいいようにしか解釈しないし、
自分たちに理解・想像できないことはこっちが嘘つきなんだと言われて終わるし。


よく数人に取り囲まれ、そんな感じで
やんややんや言われ。

そういうのが、嫌で。



目立つことでその人たちにまた目をつけられるのが嫌で。
人を避けて過ごしていたら今度は先生から「協調性がないだの何だの」と言われ。(まぁ、しゃーない(笑))


話しても、人は誰もわかってくれないのだと感じた私は

言葉を発するのを、やめた。



同級生に呼び出され、やんややんや言われたら
自身の意識の深いところに潜って、やり過ごした。





水の中、
深い深い海をイメージしていた。


魚も何もいない、
ただただ青く、底の見えない深い海。


潜っていきながら、たまにキラキラ光る水面を振り返って、
再び足下に延々と続く濃い青を見て。


青と黒の境目は、一体どこなんだろうとぼんやり思いながら、
さらに深く深く、潜っていく。



そこまで振り返って。

「青」は幼少期の私にとって
外の脅威から、私を守ってくれる色だったんだなぁと思った。



今でも変わらず、青は好き。

思考の海にどっぷり浸ってあれこれ考えるのも、相変わらず好きですが



でも最近は、緑のほうが好きかな。

朝カーテンを開けると、目に入る。
ベランダですくすく元気に育っていく植物たち。
私にそっと、元気をくれる色。



私の言葉も、ちゃんと受けとめてもらえるものなのだということを、
ようやく心で理解して。
少しずつ、受け入れられるようになったら


耳をふさいで、深い深い海に潜る必要が、あまりなくなったからかな。




今週のお題「わたしの好きな色」