緑色のカワセミ。

昨日。なんだか気持ちがざわざわして落ち着かず。ちょっとソワソワ。
どうしようかなぁ、と考えて。カメラを持って、久しぶりに近くの川へお散歩にでかけることに。

田んぼのすぐ近くを流れる細い川。土手の上は近所に住む人たちのお散歩コース。てくてく歩いていると前方の向こう岸の葦に、青く鮮やかに輝く小さな背中が見えた。散歩する人の話し声に驚いたのか、すぐに飛び去ってしまったけれど。ちゃんとお魚、取れたかなぁ。そんなことを思いながら、さらにてくてく。

しばらく行くと、川のしげみの近くで猫さんを見つけた。あちらも気づいたらしく、こっちをチラリ。

そのままカメラを構えて写真を撮る。猫さんは上空を飛ぶ鳥の鳴き声に反応してしばらく空を見上げたりしたあと、ゆっくり歩きだした。

「これから縄張りのパトロール？？」
そう声をかけると、話しかけられると思っていなかったのか。ちょっとびっくりした顔をされた（笑）

猫さんは走り去ろうかどうしようかしばらく考えた様子だったけれど、考えている途中で眠気がきたのか。両手を体の下に丸めてそのまま日向ぼっこを始めた（笑）
「あったかくて、日向ぼっこもいいよね。」私はそう言ってそっと立ち上がり、先へと進む。

水辺に動く茶色い影をみつけて、カメラを構える。ツグミさんだ。

よく見かける鳥さんだけど、実は冬にシベリアから日本へ越冬にやって来ているらしい。遠路はるばる、お疲れ様。ゆっくりしていってね。

だいぶ歩いてそろそろ帰るか、とUターン。今日はもう、カワセミくんには会えないかな。立ち止まってそう思った時。ふと視界の端に違和感。…ん？

いたっ！！！

4メートルくらい先の葦のしげみの影に、ひっそりと。逆光で写真は白とび。でも私の写真は旦那さんと一緒に「見つけたよ！」と写真を見るのが目的なので、気にしない。ちょっと余談だけれど、旦那さんにとっての『カワセミ』の色は緑、らしい。カワセミの羽根の色は光の加減によって変わって見える。

逢いたくて、憧れて。でも「行って会えるもんじゃないからなぁ…」と言われ。幼少期、絵にまで描いたカワセミの色は緑だったのだと、旦那さんが以前話してくれた。その話を聞いて、なんとしてでも旦那さんにカワセミを見せてあげたくて。二人であちこち出かけるも、全て空振り。旦那さんがあきらめかけた頃、家の目と鼻の先にある田んぼの調整池で思いがけず見つけたときは、思わず笑っちゃったけど。先日ブログに載せたカワセミくんの羽根は鮮やかな青だった。今回の色は、ちょっとだけ緑に近いだろうか？

彼が夢にまで見た、鮮やかな緑色のカワセミ。いつか一緒に見ることができたらいいなぁと、思う。