deep-blue00’s blog

ゆるさ、模索中。

猫のため息

「ねぇねぇ、知ってる? 猫もため息つくんだよ(*´ω`*)」

冬の寒い日の夜。トイレから戻ってきた旦那さんが、こちらの布団に潜り込んで来ながらそう話しかけてきた。冷たい手足が暖を求めてこちらにのびてくる。「帰れ。」と足で応戦しながら(猫も生きものなんだからため息くらいつくだろう、)と思いつつ「どんな時?」と尋ね返す。旦那さんの実家では昔、20年以上も猫を飼っていたらしく。たまに旦那さんが猫たちにしたイタズラの話なんかがでてくる。たぶんまたイタズラをした時なんだろう。そう思いながらも気になって話の先を促した。

「うんとね、顔にスリスリした時かな。」

予想外の話に「…えっ?」となった。私自身は猫を飼ったことはなかったけれど、未成年のときによく公園なんかで猫とたわむれていた。知り合いになった猫たちはこちらがしゃがんで挨拶をすると、目を細めて私の顔に自分の顔をスリスリしてきてくれたりしていた。(あれは親愛のしるし的なものなのではないのか…?)私自身はその場面でため息を聞いた覚えはなかった。その話をすると旦那さんは「えー、するよ??『スリスリスリスリっ!!!』てすると、終わったら『…フウッ。』って。(*´ω`*)」

それは…。『スリスリしたからうんぬん、』というよりも、半ば強引にそれをされて『やっと終わったか…。(やれやれ)』的なものだったのではないのだろうか、と心の中でツッコミが入る。猫を突如抱き上げて顔にスリスリ攻撃をする幼い旦那さんと、(またか…)というような顔をしながら、されるがままになっている猫の姿が目に浮かんだ。

「あー、だいぶ暖まったナ。よしッ。…じゃっ!」そう言って満足げに自分の布団に戻っていく旦那さん。その背中を見て思わず「…フウッ。」とため息。たぶんその猫も、そのときこんな気分だったんだろう、と思った。